お疲れ様です!寺田商会です!
無事に稲刈りは終了したでしょうか?本日は、コンバインの保管についてのお話。
“しまい方ひとつ”で来年の収穫効率が変わります
稲刈りを終えて、ひと段落。
「やっと休めるな」と思ったその瞬間、
実はコンバインの“第二の仕事”――保管準備が始まります。
オフシーズンの扱いを間違えると、次のシーズンで不具合が出たり、
部品交換や修理費が余計にかかることも。
今回は、現場で数多くの整備を行ってきた寺田商会スタッフの経験から、
コンバイン保管で「これだけは絶対やってはいけない」5つのポイントをお伝えします。
❌ ① 汚れを残したまま格納する
一番多いのがこのパターンです。
籾くず・ワラ・泥はサビ・腐食・カビの原因になります。
特にこぎ胴内部と刈取部下側は要注意。
そして、コンバイン内部に残った 籾(もみ)や籾くずは、ネズミのエサになりやすく、機械トラブルの原因にもなります。
とくに 籾が流れる通路や排出部分 は、籾が残りやすいので、保管前に しっかり掃除して取り除いてください。
高圧洗浄機でざっと流したあと、エアブローやブロワーで完全乾燥させてください。
水分が残ったままカバーをかけると、内部で湿気がこもり逆効果になります。
❌ ② 燃料タンクを空にしておく (燃料が灯油の場合に限る)
「シーズン終わったから燃料は抜いておこう」はNGです。
燃料タンク内の空気に触れる面積が増えると結露→錆びの原因に。
満タンにして保管し、キャップをしっかり締めるのが基本。
真冬に軽油が凍結するような寒い地域では、少し灯油を混ぜておくと凍結の予防になります。
❌ ③ バッテリーをつけっぱなし
寒い時期に放電しきってしまい、春に「エンジンがかからない!」という相談は毎年のようにあります。
バッテリーは外して室内保管し、月に一度は補充電しておくのが理想です。
端子部分にはグリスを薄く塗布し、サビを防ぎましょう。
❌ ④ 湿気の多い場所・ブルーシート直掛けでの保管
屋外保管の場合、ブルーシートを直接かけると湿気が逃げず、
中で結露・腐食・配線トラブルが発生します。
どうしても屋外に置く場合は、
下にすのこやパレットを敷き、
シートは地面まで完全に覆わず、風が通る隙間を確保してください。
理想は、屋根付きの倉庫か簡易ガレージ。
❌ ⑤ 点検・グリスアップを「来年でいいか」と後回しにする
シーズンが終わった今が、実は最も整備に向いている時期です。
使用後すぐなら、不具合の箇所や動作の違和感が自分でも分かります。
オフシーズンにベルト・刃・オイル・グリスの交換を済ませておけば、
春の始動時にトラブルで作業が遅れることはありません。
寺田商会の整備士からも一言。
「“動いてたから大丈夫”が一番危ないんです。
次に使うときに壊れるのは、たいてい“前回ギリギリ動いた機体”。」
🌾 まとめ:コンバインを“休ませる”のも仕事のうち
コンバインは機械である前に、
一年の収穫を共にした“相棒”です。
汚れを落とし、油を差し、乾いた場所で休ませる。
そのひと手間が、次の収穫のスピードと確実さを守ります。
寺田商会では、オフシーズン限定で
コンバインの点検・整備の予約を受付中。
シーズン明けに“スイッチひとつで動く安心”を、今のうちに整えておきませんか?
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