コンバインのオフシーズン保管でやってはいけない5つのこと|故障を防ぐ管理ポイント

お疲れ様です!埼玉県深谷市で農業機械の販売・整備を行っている寺田商会です!

秋の収穫ラッシュが無事に終わり、ホッとされている農家さん、多いのではないでしょうか。今年一年の収穫を支えてくれたコンバイン、本当にお疲れ様でした。まだ、継続中の農家さんもラストスパートですね!

さて、来シーズンも元気に活躍してもらうための「オフシーズンの長期保管」、なんとなく済ませていませんか?

実は、保管方法をひとつ間違えるだけで、翌シーズンの始動時に故障したり、数十万円規模の高額修理につながったりするケースが現場では少なくありません。

そこで今回は、過去にも投稿しましたが、再度わかりやすく再構成してみました。

現場で数多くの整備・修理を手掛けてきた寺田商会の整備士が、「コンバイン保管で絶対にやってはいけない5つのNG行動」と「故障を防ぐプロの管理ポイント」を分かりやすく解説します!

保存版として、格納作業の前にぜひチェックしてくださいね。

避けるべき!保管時の「絶対NG」5選

① 汚れ(籾くず・ワラ・泥)を残したまま格納する

格納時の一番多い失敗が「泥やワラがついたまま倉庫にしまう」ことです。

残った籾(もみ)くずや泥は水分を含み、フレームや刈取部の重大なサビ・腐食の原因になります。特に「こぎ胴内部」と「刈取部下側」は要注意スポットです。

さらに危険なのが、内部に残った「籾(もみ)」です。 機械内部に残った籾は、冬の間にネズミを引き寄せる絶好のエサになります。ネズミが侵入すると、重要な電気配線をかじられてショートしたり、春に動かなくなったりするトラブルが多発します。

  • ポイント: 籾が流れる通路や排出部分はしっかり清掃して籾を取り除きましょう。高圧洗浄機で泥やワラを流したあとは、必ずエアブローやブロワーで水分を完全に飛ばして乾燥させてください。水分が残ったままカバーをかけると、内部で湿気がこもって逆効果になります!

② 燃料タンクを空にしておく(※燃料が軽油の場合)

「しばらく使わないから燃料は抜いておいた方がいいのでは?」と思いがちですが、実はこれもNGです。

タンク内を空にしておくと、タンク内の空気に触れる面積が増え、寒暖差による結露が発生します。その結果、タンク底部に水が溜まり、サビの発生や燃料噴射ノズルのつまり・エンジントラブルを引き起こします。

  • ポイント: 保管時は「燃料を満タン」にしてキャップをしっかり閉めるのが基本です。また、真冬に軽油が凍結するような寒冷地では、少し灯油を混ぜておくことで凍結予防になります。

③ バッテリーを「つけっぱなし」で放置する

「春になってキーを回してもエンジンがかからない!」というご相談は、毎年春先に非常に多く寄せられます。

冬場の厳しい寒さの中ではバッテリーの自然放電が進みやすく、放電しきってしまうとバッテリー自体が寿命を迎えてしまいます。

  • ポイント: オフシーズン中はバッテリーを機体から外し、直射日光の当たらない室内で保管しましょう。月に一度補充電を行っておくのが理想的です。また、端子部分には薄くグリスを塗布しておくとサビ(酸化)防止に効果的です。

④ 湿気の多い場所・ブルーシートの「直掛け」保管

屋外や風通しの悪い場所で保管する場合、機械に直接ブルーシートを被せるのはNGです。

シート内部で湿気が逃げず、結露が発生して金属パーツの腐食や配線トラブルの原因になります。

  • ポイント: 理想は「屋根付き倉庫」や「簡易ガレージ」での保管です。どうしても屋外保管になる場合は、機械の下にすのこやパレットを敷いて地湿を遮断し、シートは地面まで完全に覆わず、下部に風が通る隙間を確保してください。

⑤ 点検・グリスアップを「来年でいいか」と後回しにする

「今年も無事に動いたから来年の春に点検すればいいや」という油断が、一番危険です!

作業直後の今だからこそ、「刈り取り時の動作の違和感」や「異音」を正確に覚えているはず。時間が経つと不具合の前兆を忘れてしまいがちです。

  • ポイント: 使い終わった「今」こそ整備のベストシーズン!ベルトの摩耗、刃の欠け、オイル・グリスの交換をオフシーズンのうちに済ませておけば、春の始動時に突然のトラブルで作業が止まる心配がありません。

寺田商会の整備士から一言

『“最後まで動いていたから大丈夫”が危ないんです。次に使うときに壊れるのは、たいてい“前回ギリギリ動いていた機体”。秋のうちにしっかりケアしてあげることが、機械を長持ちさせる最大のコツですよ!』

まとめ:コンバインを“休ませる”のも大事な仕事

コンバインは単なる機械ではなく、一年の収穫を共に乗り切った大切な「相棒」です。

汚れをしっかり落とし、油を差し、乾燥した暖かい場所で休ませる。そのひと手間が、次の収穫シーズンのスムーズな作業と確実な成果を守ります。

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